チョココロネ
実家に帰ったら、階段の一番上にハナが寝ていた。
ハナが
ふっと頭をあげたときに
そこに手をすべらせてみたら、
またそのままゆっくり頭をおろして、
私の手を枕にしてくれた。
心地のいい枕になれているのかどうなのだか、気がかり、
自信はなかったのだが
しばらくそのままでいてくれたので
もしかしたら許せる範囲だったのかもしれない。
近所のおいしいパン屋さんに行ったら
チョココロネ、あった。
いつもチョココロネを
食べたいか食べたくないかで見ていない。
ちいさい頃、よく食べた
という、目で見ている。
そして、今のわたし半分、ちいさいわたし半分になって
食べている。
ちいさい頃、確信に満ちて食べていたチョココロネ
さてその確信のあるべきはずの今は
希薄なそれが在るだけで。
チョココロネのチョコクリームって、独特ですよね。
あれはチョコクリームではなく
チョココロネのチョコクリーム。
パンが渦巻きにほどけていく感触が好きです。