無償の悪

松本英子。漫画、イラスト業。

いまならわかる

中学生のとき、友達のKちゃんが言った。
「たった5文字の英単語、1ページも、書いても書いても、覚えられない・・・」
その5文字の単語、書いてあるページを見せてくれた。なんの単語だったかはわすれてしまったが、確かにたった5文字だった。
「なのに、おぼえられないの・・・・」


バイヨリン、練習する。そして、弾けども弾けども弾けども弾けども、弾けないところがある。
呆然とする。


最近、みょうにあのKちゃんのことが思い出される。
あのとき、私、これがわからなくてごめんね、と。



上の写真は初午の日のうちのおきつね様。
おきつね像は、去年のちょうど今頃、散歩の達人の取材で王子稲荷に行って、そこで見つけたもの。取材日直前に引っ越しすることが決まって、楽しく新生活を送れるように新居でおまつりしよう思って買ったのだ。鳥居は、某稲荷神社でただで手に入れたもの。そのいきさつはいつかプロジェクト松か荒呼吸で描きたいです。
見えるでしょうか、稲荷をあらわす稲穂模様の小さな湯呑みは、散達取材で浅草で見つけたもの、そのほかにもここには、うちの母方のじいちゃんが持っていた天狗模様のいかした杯、その杯の中に長崎のキリスト教会で買った180円の指輪、その指輪を買ったら教会の方がくださったキリスト模様のペンダントの具2つ、伊勢神宮で買ったお守り、伏見稲荷で買ったおきつね顔のストラップ、が入っており、その手前には母方の変わり者のおじさんが使っていたかっこいい鍵があり、鳥居の後ろには長崎の若宮稲荷で貰った手ぬぐい、草津穴守稲荷で手に入れたお砂、上野花園稲荷の縁起物である白羽の矢、アメ横にある摩利支天で見つけた猪に乗った神様のお札、などがある。
手前のおいなりさんは我らが「鈴屋」のもの。

一年前、無事で楽しい新生活を祈って、しっかりご利益アリです。


下の写真は初午の日の堀切豊受稲荷。
いつもは猫がおきつね像をなぎ倒してここで寝ている。でもこの日は神社の方がきちんと並べてくださったのだろう。晴れ舞台で整列してます。