無償の悪

松本英子。漫画、イラスト業。

ビーたん

仕事で遠方に行ったときなど、時間があると稲荷神社みつけをしている。
また来られるかどうか分からないから、会えるのは最初で最後のおきつね様ではないかと思うと胸がつまりそうになりながら、願うように。
先週も某西日本へ行って、観光案内所にあった周辺地図でまず目が探したのは、稲荷、という文字だ。

あった。

行ってみたら、観光名所の由来をかかげるタイプのおきつね様ではなく、地元の方々のおきつね様、という静かな雰囲気であった。


いつもお賽銭を二度する。
最初は挨拶、次は御礼。
「また来られるかわからないから、今のうちに御礼をしますね」、という説明をお社にむかってする。
こまかいお金が一つしかないときは、「これの半分が挨拶、半分は御礼です」、と。


地図に頼るまでもなく、発見できることもある。
2年ほど前、和歌山に行ったとき。高い高い和歌山城の上から町を見下ろしたら、小さく小さくでも確かに、赤いハタハタを発見。稲荷である。
お城にあがらなければ気づけなかっただろう。すぐにそちらに向かい、参拝。話しかけることが沢山あって、去りがたかった。



今週も遠方に出向く。またおきつね様に縁があるといい。


明日19日、モーニング2が出ます。見かけられましたら、お読みくださいませ。