無償の悪

松本英子。漫画、イラスト業。

堀切の焼き物

近所に、食事もできて、食器も並んでいる、その食器はどうやら購入できる、店があって、いつも前を通り過ぎるだけだったのだが、一昨日初めて訪問してみた。

なんとお店をやっている方の手作り食器で、「この店の上にある電気釜で焼いているのよ」とおっしゃっていた。
つまり、堀切焼きである。


我が町堀切で焼かれた食器。
欲しくなり、皿と猪口3つを購入。そしたら箸置きをおまけにくれた。嬉しい。


なにか和風のおつまみを作って、このお皿にちまちま並べて、猪口と共に窓からお月見の日にでもデビューさせようと思っていたのだが、なんだか知らないけど昨晩意に反してパスタデビュー。まあ、いいさ。

 居心地の悪い地域というのがある。どうも磁場の合わない土地。山手線でいうと、一番ひどいのが目白から品川まで、それが私のそれである。いても楽しくない。息がしづらい。はやく帰りたい。もし自分がなんらかの都合でここに住まなきゃならなくなったら、恥ずかしくて人に住所を言えない。

ところが日暮里ときたらどうだ。上野ときたら。もう肩で風きって歩いてる。真昼間の新橋は幸せだし、夕暮れどきの西日暮里は目頭があつくなる。

そういう感触で、私にとって堀切は素晴らしい土地だ。
その堀切の焼き物。
たぶんまた物色に行く。