無償の悪

松本英子。漫画、イラスト業。

きらしててよかった

okitsune2011-11-07

蜂蜜をきらしていた。

なぜか買いそびれていた。


先日、近畿地方の山奥に出掛けていったのだが、そこで、コンフィチュール(ジャム)と蜂蜜を売る店を見つけた。

まぁ、山の観光地などにいくと、今はだいたいジャム屋がある。どこも地物を使って、ちょっと珍しい感じでやっていたりする。

そんなふうだろうと思って、でもちょうど蜂蜜きらしているし、ちょっと覗いていくか、くらいの気持ちでふらっと入ってみた。

コンフィチュール、種類はあるが、瓶の数は多くない。店主さんが一人で作っているから、少量なのだそうだ。自分の食べたい味を、土地の素材を使って作っているという。

テーブルの上に試食用の瓶があった。いちじくのコンフィチュール。
出してくれたクラッカーにつけて、食べた。


心の中で、謝った。


さっき、期待しないでいたこと、ごめんなさい。


なんて美味しいいちじくのジャム!
生のあのいちじくの味がする。生の風味がする。


どうやら栗のが人気らしく、何人ものお客さんに、栗は?、って聞かれていた。午前中に飛ぶように出てしまったとか。
でも試食用の栗のは出してきてくれて、私も味見した。即完売がよくわかった。
いちじく、みかん、玉ねぎのコンフィチュールをカゴに入れた。
蜂蜜は2種類。
山で猟をやってるおじさんがいましてね、一緒に蜂もやってるんですよそのおじさん、天然の蜂蜜です、と。



私はジャムをスプーンですくってうへへってなめる、というのをしたことがない人生だった。そういうの、うげ、って思ってた。


旅行から帰ってきてから、よく私、いちじくのジャム、うへへってやってる。
玉ねぎのは、店主さんはお肉料理やサラダに使って貰う為に作りましたって言ってた。私は肉は扱わないので、専ら野菜に使ってる。オリーブオイルとまぜて、あとはちらっとなんか混入させて、ゆで野菜につけてうへへってやってる。


帰ってきてからちょうど風邪が盛り上がってきたので、天然蜂蜜もスプーンで、こっくり飲んでる。