無償の悪

松本英子。漫画、イラスト業。

明日発売の号で最終回です『ウチのハナちゃん』

猫びより」で長らく連載でした『ウチのハナちゃん』は、明日10月11日発売の号で、最終回をむかえます。

え、まだ続いていたの、と思われた方もいらっしゃると思いますが、7年ほど前にでた(そんな前か!)単行本のウチのハナちゃんの、それ以降も、連載はずっとあったのでした。途中、版元が消滅して、新しい出版社にかわるという変化などもありましたが、長々、ハナの日々を中心に、描き続けていたのでした。


今年の3月28日に、ハナが天国に旅立ちました。19歳の大往生でした。

猫びよりは隔月号なので、気持ちを落ち着かせてから、今後の連載をどうしたいか編集部さんに相談することができました、そこで、あと3回、描かせて欲しい旨、伝えました。

●ハナが天国に旅立ったこと
●荼毘にふしたときのこと、その時の意外だったこと
●その後の、ハナがだいじで可愛かった私の、つまり猫をなくした人の気持ちのこと


了解を得て、3話描きあげ、今号で、閉じます。

最初のハナが亡くなった話が載ったあと、読者さんから、沢山の反応をいただいたそうです、追悼ページのご要望もあったそうで、編集部さんから、どうですか?、って聞かれましたが、それはしないことを伝えました。漫画で描き続けてきたので、漫画で閉じたかったのです(もちろん皆さんの悼んでくださるお気持ちにとても慰められました)。


長い間、ご愛読、本当にありがとうございました。

ハナのこと、描けて、よかった。心から思います。



来年から、また猫びよりさんに、復帰します。


写真は、先日実家に帰って見つけた、手洗いの壁。母に聞いたら“ハナちゃんがいなくなって寂しいから”って。よくわかる。