われひとりうれしきことをおもはむ
昔から、くつ下が大好きで、何かと買ってしまう。
朔太郎の有名な詩に、こんなのがある。詩集を棚から探してくるのが面倒だから、記憶のレベルで、こんな感じ。文字とか違うかもだが
ふらんすへ行きたしと思へども
ふらんすはあまりに遠し
せめては新しき背広をきて
きままなる旅にいでてみん
私は、気ままなる旅にいでてみん、の時に、新しい背広は買えないから、新しいくつ下を買っちゃったりしている。
ほほえましい。
大好きなくつ下の、新しい気に入りのをはいて、とってもほほえましい私。詩はこう続く。
汽車が山みちをゆくとき
水色の窓に寄りかかりて
我ひとりうれしきことをおもはむ
われひとりうれしきことをおもはむ。旅の、いいのって、このへんだろう。そのときに、はいてた、新しきくつ下。
後になって、コレあのときはいてたなあ、が楽しいのだ。
赤がベースのマフラーをしていたら、それとってもよく似合ってるよと言われたことがあった。
相当嬉しかったのだろう、私は、それからもう何年も経ってしまったが、そのマフラーをするたびに、そのことしか思い出さない。
先日いただいたかわいらしい器、日々使いたくて、活躍。ちゃんと猫の顔が見えるようにマーマレードをのせたかったのだが、ぼてりとやってしまったのがくやまれる。マグカップはちなみに我が町堀切菖蒲園を通る京成線柄。